定番デザート「ババ・オ・ラム」
コラム
池袋西口のビストロ Plumierです。
定番のデザートメニューから、「ババ・オ・ラム」のご紹介です。
なかなか聞きなれない方も多くいらっしゃるかと思われる、このデザート。
フランスではとても伝統的なデザートとして食されています。
ブリオッシュというバターや卵の入った甘めの発酵生地(パン生地に近いです)を焼き上げたお菓子を、
お酒の効いたシロップに漬け込んだデザート。
泡立てた生クリームと一緒に食べるのが定番です。
ババの原型は、18世紀のロレーヌ公国で誕生しました。
誕生秘話は諸説ありますが、一説ではその国を治めていた公爵が、
乾燥して固くなったパンをお酒に浸して食べたところおいしかったので、それをもとにお菓子を作らせたといわれています。
公爵はそのお菓子をとても気に入って、愛読書『千夜一夜』の主人公の名を取って「アリ・ババ」と呼びました。
それがやがて、パリやイタリアのナポリに伝わり、改良が重ねられて、ババとして人気を博すようになったのです。
よく似たお菓子に「サヴァラン」というものがあります。
生地を小さく焼き上げて作るババに対して、サヴァランの方は大きいサイズ、円形のリング状などで作られる事が多いようですが、
明確な定義は無いように思われます。
当店のババは「ババ・オ・ラム」の名の示す通り、ラム酒のシロップに漬けてあります。
口にすると、生地の中からじゅわっと染み出てくるラム酒のシロップとその香り。
生クリームや添えられたレーズンや柑橘の皮のコンフィなどと一緒に食べると、また違った味わいが。
見た目から受けるボリューム感よりも意外と軽めなので、お食事の後でもペロッと食べられます。
また、デザートワインなどの食後酒との相性もばっちりです。
ご来店の際には、是非お召上がりください!